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アイテム
銀行の貸出産業別多様化について
http://hdl.handle.net/10441/00016030
http://hdl.handle.net/10441/00016030f5336a76-32d3-46d7-8d63-04d4fc78731b
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | テクニカルレポート / Technical Report(1) | |||||||||
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公開日 | 2019-12-24 | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | 銀行の貸出産業別多様化について | |||||||||
言語 | ||||||||||
言語 | jpn | |||||||||
キーワード | ||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | 「貸出産業別多様化」「業務多様化」「パネルデータ」「地方銀行」「第二地方銀行」 | |||||||||
資源タイプ | ||||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_18gh | |||||||||
資源タイプ | technical report | |||||||||
著者 |
得田, 雅章
× 得田, 雅章
× 森, 映雄
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著者(ヨミ) | ||||||||||
姓名 | トクダ, マサアキ | |||||||||
著者(ヨミ) | ||||||||||
姓名 | モリ, テルオ | |||||||||
著者別名 | ||||||||||
姓名 | Tokuda, Masaaki | |||||||||
著者別名 | ||||||||||
姓名 | Mori, Teruo | |||||||||
著者所属 | ||||||||||
滋賀大学 経済学部 | ||||||||||
著者所属 | ||||||||||
中京学院大学 経営学部 | ||||||||||
抄録 | ||||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||||
内容記述 | 銀行経営において、収益性や安定性といったパフォーマンスを向上させるために、大きく「貸出産業別多様化」「業務多様化」「貸出先の地理的多様化」といった 3 つの多様化戦略が挙げられる。それぞれについて、理論的には正負相反する反応が考えられ、実体経済への影響を判断するのは極めて実証的な問題である。 本稿の目的は、これら多様化戦略に関する先行研究を整理したうえで、特に「貸出産業別多様化」が及ぼす銀行パフォーマンスの変化を実証的に検証することである。そのために、まず独自に非観測変数である「貸出産業別多様化率」を算出した。これを個別銀行の財務諸表やマクロ経済指標とあわせてパネルデータとして整備し、業態別、総資産規模別、地域別に銀行のパフォーマンス関数を推計した。追加分析として、得田・森(2018)で算出した業務多様化率も加え、複眼的な検討も行った。実証分析により得られた結果は以下の通りとな った。 1)貸出産業別多様化率は年々上昇し 1990 年代後半にピークとなり、以降は緩やかに低下している。ただし、第二地方銀行は 2000 年代央以降むしろ上昇に転じ、地方銀行との差が際立っている。 2)貸出産業別多様化率は当期収益、短期的・長期的リスク全てにおいて、有意に負の影響を与えていた。さらに業態比較からは、第二地方銀行への影響度がより大きい。 3)総資産規模別の推計からは、貸出産業別多様化率に高い有意性が認められたのは中規模行のみであり、係数値も 3 分類中で最も大きかった。貸出産業の集中化による収益力向上が有効なのは、中規模行に限定される。 4)地域別の推計からは、総計データからは見えなかった地域特性が判明した。特に、近畿地方が特徴的だった。 5)追加分析からは、当期収益を積み重ね、自己資本をより厚くして長期的な経営安定性を目指すのであれば、貸出に拘泥せず一層の業務の多様性を図った方がよい。相対的にウェイトが小さくなる貸出業務については、総花的な貸出方針ではなく当該地域における発展可能性の高い産業に、そして当該行が知悉している産業により特化した貸出方針を採るべきという示唆を得た。 |
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引用 | ||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||
内容記述 | CRR Discussion Paper Series J, No. J-72, pp.1-34 | |||||||||
書誌情報 |
CRR Discussion Paper Series J 号 No. J-72, p. 1-34, 発行日 2019-12 |
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出版者 | ||||||||||
出版者 | Center for Risk Research(CRR), Shiga University |