@techreport{oai:shiga-u.repo.nii.ac.jp:00009972, author = {加藤, 竜太 and 柿中, 真}, issue = {J-5}, month = {Jun}, note = {Technical Report, 本稿は近年問題になっている過剰労働の存在を考慮しながら、わが国の病院勤務 医の最適化行動を記述する理論的枠組みを提示する。特に、過剰労働を十分な賃金 が支払われていない労働として捉えることによって議論する。本稿では次のことが示 される。第一に、勤務医が過剰労働をしていない場合、病院内では患者にとって最も 望ましい医療サービスが提供される。第二に、その場合、仮に病院毎に慈善水準が異 なっていても一律の医療サービス水準が提供されることになり、全国一律の医療サー ビス水準が提供されることになる。第三に、病院内の勤務医数が限界値を下回って低 下した場合、必ず勤務医には過剰労働が生じ、その結果としてその病院内で提供され る医療水準は患者にとって望ましい水準以下のサービスしか提供されない。第四に、 勤務医数の低下によって引き起こされた過小医療サービス水準は病院毎の慈善水準 に依存して決定される。すなわち、患者に対する慈善水準が低い病院ほど、また、勤 務医数の低下が著しい病院ほど過小に提供される医療サービス水準は低い。したがっ て、勤務医数の減少が 2004 年の新研修医制度によって引き起こされたとするならば、 それは単に勤務医の労働条件の悪化のみならず、戦後のわが国の医療制度の特徴の一 つとしてあげられる地域に依存しないナショナルミニマム、あるいは均一な医療供給 体制にも大きな影響を与えた可能性がある。, CRR Working Paper, Series J, No. J-5, pp. 1-11}, title = {日本における病院勤務医の行動と医療供給制度}, year = {2008} }